Azure Cosmos DB - SQLクエリのARRAY_CONTAINS関数を確認する
サンプルデータを用意してARRAY_CONTAINS関数を確認してみます。 ARRAY_CONTAINS関数はJOIN(結合)を使ったクエリとEXISTS式を使ったクエリに書き直すことができるので、あわせて確認したいと思います。
まずはデータを用意しました。アイテムが3つあります。 いつものようにどこかの焼き鳥屋さんの注文と注文明細のようなデータをイメージしてもらえるとありがたいです。 システムによって生成されるプロパティは省略しています。
このデータに対して明細のメニュー”しろ”を含んでいる注文を検索してみましょう。"id": "1"
の注文だけが取得できるはず。
[
{
"id": "1",
"details": [
{
"menu": "純けい",
"price": 360,
"quantity": 3
},
{
"menu": "しろ",
"price": 330,
"quantity": 2
}
]
},
{
"id": "2",
"details": [
{
"menu": "若皮",
"price": 330,
"quantity": 2
}
]
},
{
"id": "3",
"details": [
{
"menu": "純けい",
"price": 360,
"quantity": 1
},
{
"menu": "若皮",
"price": 330,
"quantity": 3
}
]
}
]
ARRAY_CONTAINS関数
ARRAY_CONTAINS関数の引数は3つあり、それずれ下記を指定します。
- 1つ目の引数 - 検索対象となる配列
- 2つ目の引数 - 検索する値
- 3つ目の引数 - 部分一致で検索するかどうか(省略した場合はfalse)
詳しくはDocs参照で。
この関数を使って明細にメニュー”しろ”を含む注文を取得するクエリは次のようになります。
クエリ:
select *
from c
where array_contains(c.details, {menu: "しろ"}, true)
想定した結果も取得できました。
結果:
[
{
"id": "1",
"details": [
{
"menu": "純けい",
"price": 360,
"quantity": 3
},
{
"menu": "しろ",
"price": 330,
"quantity": 2
}
]
}
]
JOINを使ったクエリで書き直す
JOINを使って書き直してみます。省略しますが同じ結果を取得できました。
クエリ:
select value c
from c
join d in c.details
where d.menu = "しろ"
EXISTS式を使ったクエリで書き直す
今度はEXITS式を使って書き直してみます。サブクエリですね。
クエリ:
select *
from c
where exists(
select *
from d in c.details
where d.menu = "しろ")
DocsによるとEXISTS式よりJOINの方がコストが高いとのことです。JOINのコストが高そうなのはなんとなく想像できます。ARRAY_CONTAINS関数とEXISTS式の違いはそこまでないんですかね。どうなんでしょう。